インプラントの予後を良好にするためには、手術時にインプラント本体を正しい位置に埋入することが重要です。
正しい位置に埋入されたインプラントは、噛む力を正しい方向に伝え、骨への負荷を最少にします。また歯磨きが楽になり、プラークの停滞を最少にします。
インプラントを正確な位置に埋入するためには、一般的にはガイドプレートというマウスピースを用いて手術を行います。しかしこの方法は誤差が生じやすい・奥歯では使えない事が多い・作成に一週間ほどかかるなどの欠点もあります。
そこで当診療室ではガイドプレートの欠点を払拭したX-GUIDEという手術用ナビゲーションシステムを使い、インプラントを正しい位置に埋入します。
この装置は、患者さんの骨の位置とインプラントを入れる位置をコンピューター画面上でマッチングさせ、インプラントを正しい位置に誘導するものです。
手術時には、トラッカーと呼ばれる大きなQRコードを特殊なクリップで歯に装着した状態で行います。
クリップは歯にパチンと嵌るうように加温〜冷却して調整します。この調整は本システムの要になりますので、多少お時間をいただきます。強い力でギューッと歯を押したりしますので、どうかご了解ください。
クリップを装着した状態でCTを撮影〜診断します。その結果治療方針が変更になったり、クリップの再調整・CTの再撮影が必要になる事があります。
同日に3Dスキャナーにて歯の型取りをします。
クリップを調整してから3週間以内に手術を行う必要があります。3週間をすぎた場合は、再度クリップの調整とCT撮影が必要になります。そのさい料金の追加はありません。
X-GUIDEについては、発売元のノーベルバイオケア社のサイトもご参照ください。 https://www.nobelbiocare.com/ja-jp/x-guide
以下はノーベルバイオケア社作成の説明ビデオです。
